VALEUR staff Interview Vol.1


今回、表参道店に勤務するスタッフのみなさんに、「VALEURについて」、さらに「おすすめ商品」について伺いました。
回答していただいたのは、VALEUR表参道店店長 遠藤さんです。

 

Q. VALEURはどんなお店ですか?

遠藤)VALEURでは「由緒ある価値を日常に」をコンセプトに、ヴィンテージの時計、バッグ、アクセサリーなどをご紹介しております。
1970年~2000年代までのアイテムを中心に、歴史的名作から手に入りにくいレアな物まで幅広く取り揃えております。
特に時計はカルティエを中心に表参道エリアでは一番を誇れるほど豊富に取り揃えておりますので、カルティエだけでも見る価値ありです。
時計は弊社修理工房でメンテナンスを施しておりますので、ご安心してお買い求めいただけます。

Q. 接客で心がけていることはなんですか?

遠藤)たとえヴィンテージといえど、高額なアイテムが多いのでご遠慮気味に見るお客様が多いです。ですので、いかに気楽に見てもらえるかをポイントにしており、アットホームな雰囲気をスタッフ全員で作り出せるよう心がけています。
また、ヴィンテージならではのお話として、大体のお客様は見た目で選びますが、実はその隣に並んでいる時計におもしろいストーリーがあり、お話するとまったく興味が無かったのに気に入って購入していただく事なんかも多いです。
歴史的名作達が並んでいるので、そういったストーリー性を楽しめるのもヴィンテージの醍醐味ですので、出来る限りお伝えし楽しんでいただけるよう心がけています。

 


ーここで、遠藤さんおすすめの商品を紹介していただきます。

1. HERMES『 オータクロア』

遠藤)僕の好きな四字熟語は「温故知新」で古きを温ねて(たずねて)新しきを知るという意味ですが、このオータクロアからエルメスのバッグの歴史がスタートして、このモデルから歴史的名作バーキンが誕生しました。
オータクロアが無ければジャン=ルイ・デュマはジェーン・バーキンにどんなバッグを提案していたのだろうか、なんて考えるととても感慨深いです。
元々は馬具用のバッグでありバーキンよりも縦長のフォルムなので男性でも違和感のないサイズです。オータクロアは意外と知らない方も多いので、今あるエルメスの歴史を作ったバッグを是非知っていただきたいです。

 

2. Cartier 『ベニュワール』

遠藤)ベニュワールは楕円形(オーバル)のケースの時計で、1958年に誕生した「オーバル サントレ」ウォッチが、1973年に「ベニュワール」と名付けられました。
意外と楕円形の時計は少なく、他のブランドからも出てはいますが、ベニュワールに勝るものはないといえるほど楕円=ベニュワールが頭に浮かびます。
僕は以前から60年代、70年代のフランス文化が好きで、その時代に活躍した女優は特に時代を先駆けたファッションであったり、生き様がとても美しい時代でした。
ジーン・セバーグやブリジット・バルドー、ジェーン・バーキンなども挙げられますが、一番好きだったのはカトリーヌ・ドヌーブで彼女が身に着けているオーバルサントレの写真がとても美しく印象的です。エレガンスの極みといった雰囲気を何十年も前の写真から感じられます。
カルティエの中で最もシンプルでありながら女性らしいフォルムは身につけた瞬間に高貴な特別感を味わえます。


3. HERMES『ケリークロシェット』

遠藤)エルメス・マルジェラ期という言葉が昨今飛び交っておりますが、意外とクロシェットの存在を知らない方も多いかなと思い今回ご紹介させていただきます。
マルジェラ期といえば洋服のライナーコートやヴァルーズ、トランスフォームトレンチコートなどの当時のエルメスからすれば革新的なデザインのアイテムを発表していましたが、実は密かにマルジェラデザインの物としてお伝えすると驚かれるのがドゥブルトゥール(2重巻きストラップ)クロシェットネックレスです。
ケリーバッグに付いているクロシェットから着想を得てネックレスとしてエルメスから販売しました。
マルジェラはエルメス退任後も自身のブランドで同じくクロシェットネックレスをデザインし、今日に至るまでマルジェラの定番アイテムとなっています。そのネックレスにケリーウォッチのケースを取り付けた機能的ではないファッションを追求した人にしか出せないアイデアがとても心に刺さります。

 

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▼掲載商品

◉Cartier  ベニュワール SM ¥935,000(tax in)

◉Cartier ベニュワール ダブルライン ¥1,430,000(tax in)

◉Cartier ケリーウォッチクロシェット ¥110,000(tax in)